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さらば我が愛しの巨人軍~後編~

最後は手短かにいきます。


■ 巨人以外の魅力的なリーグ・チーム・選手たちの存在


これは3点あります。

①メジャーリーグ
②埼玉西武ライオンズ
③松坂世代


▼メジャーリーグ

僕には「メジャー全球団のボールパークで野球観戦をする」という夢があります。
6年前に初めてメジャー観戦をしたときに感じたあの感覚。
小5のときに、東京ドームで初めてプロ野球を見たときと同じ、背筋がぞくぞくして、ワクワクする、純粋に野球を楽しめる不思議な感覚でした。
まさか20歳を超えて、それを味わえるとは思いませんでした。
「その感動を聖地の全球場で味わいたい」と思い、まずは知識を身につけるために、この1年MLB関連情報には敏感に反応してきました。
小学3年のときに野球選手のデータを必死にかき集めていたあの時と同じことを、26歳の僕がやっています。
これは楽しくてしょうがない。

▼埼玉西武ライオンズ

新庄のいる日ハムに熱狂する北海道民。
やっとできたフランチャイズの勝敗に一喜一憂する仙台市民。
千葉のマリーンズファン然り、福岡のホークスファンしかり。
彼らを見ていて、「おらが街のチームを応援数」という一体感が本当にうらやましかったんです。
レッズという強烈なライバルもあるし、どこまで盛り上がるか分かりませんが、やっと産まれた「埼玉のプロ野球チーム」に盛り上がりたいという思いが来年はあります。

▼松坂世代

高3の夏からずっと注目していた彼ら。
その思いは9年経った今でも変わりません。
松坂世代も、20代後半の最もパワーを発揮できる年代に突入します。
たぶん彼らには一生注目し続けることでしょう。


で、このタイトルについてですが、要は巨人よりもこの3つのリーグ、チーム、選手たちを応援する方が、純粋に楽しくなった、魅力を感じるようになったということなのです。
そこに至るまでには前編、中編で述べたことも影響していますが、今は純粋に巨人よりもこっちの方がおもしろいのです。

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さらば我が愛しの巨人軍~中編~

■ 補強・チーム構成の考え方の相違

ぶっちゃけて言うと、これが巨人ファンを辞める一番の理由です。

今年でいうと、ラミレス、グライシンガー、クルーン信じらんな~い。
福留を獲りにいったのも信じらんな~い。
去年は小笠原、門倉信じらんな~い。

でもこれだけは言っておきたいのですが、僕は決して“補強否定論者”ではありません。
むしろ“戦力補強”は強いチームを作るためには必要なものだと考えていて、“貪欲さ”“本気度”という部分では巨人の補強に対する姿勢は素晴らしいと思っています。
毎年のように主砲やエースを放出して、被害者ぶっているセ・リーグの「在京球団」「最西部に位置する球団」の2球団は、本当に「営業努力をしているのか?」とその姿勢には憤りを感じます。

さて、それでは「なぜ“補強肯定論者”の僕が、巨人の補強に嫌気をさしてファンを辞めるか?」と言いますと…、要は考え方の違いなのです。

大きく分けると3つ

■ “飼殺し”の選手を作ってしまう補強策
■ フランチャイズプレイヤーが育たない環境
■ 中長期的な視点での補強ができていない

まぁ3つとも似たようなことを言ってはいるのですが^^。


おもしろい話題として、メジャーリーグに視点を移して、大型補強で有名なヤンキースの例を見てみましょう。

ヤンキースといえば、近年でもAロッド、デイモン、アブレイユ、ジオンビ、松井、井川、クレメンスなど、大物選手を超大型契約で資金力を駆使してかき集めているようなイメージがあります。
でも実はそう単純なものでもないのです。

「ポジションがかぶる選手は獲得しない」

これが基本方針としてはあるようです。
これはヤンキースのみならず、メジャー全体がそう。
ポジションがかぶる選手を獲得すれば、前からいる選手を「別の弱点を補うトレード対象」にするか、「放出して浮いた資金で弱点の補強をする」
これが大前提として補強戦略がなされるので、基本的には巨人のような“飼い殺し”はありえないのです。

またヤンキースが強かった時代―ほんの数年前まで―を支えていたのは、ジーター、ポサダ、バーニー、ペティット、ソリアーノ、リベラなどのフランチャイズプレイヤーであり、彼らを軸にチーム構成が成されていました。
巨人も「由伸、二岡、阿部、上原を軸としたチーム構成」というのは目に見えて分かりますが、それでも移籍マーケットが小さくて、フランチャイズプレイヤーが育ちやすい環境において、中心選手があまりにも移籍選手に偏りすぎているのは異常事態と言わざるを得ないと思っています。

なんだか言いたいことが多すぎて文章が滅茶苦茶になってきましたが…^^;。

僕の巨人の補強戦略への要望をまとめると次のようになります。


①フランチャイズプレイヤーをもっと大切に、そして彼らを軸にした戦略を組んでほしい

「由伸、二岡、阿部、上原」を軸にするのであれば、もっと彼らを中心に添えて、そして大切にしてほしいのです。

例えば二岡を例にだすと…。
▼彼にはあと5~8年くらいは働いてもらいたい。
▼しかし彼の足の怪我を考えると、遊撃守備をこれ以上続けさせるのは限界に近い。
▼それなら早急に三塁にコンバートしたい。
▼しかし三塁は昨年小笠原を補強している。小笠原を一塁にしようともあと3年契約が残っている李がいる。
▼これでは二岡はあと3年は遊撃をしなければならないため、選手寿命が縮まる恐れがある。

二岡のことを思えば、小笠原の補強はなかった(或いは小笠原獲得と同時に李を放出すべきだった)のです。
由伸の左翼コンバートもしかりです。


②もっと多くのスター選手が育つ環境を整えてほしい

軸となる選手が決まれば、その周囲を固める選手は何も外から獲得する選手である必要はない。
軸が強ければ強いほど、その周囲に課される役割は明らかで、かつ既存の選手から選べるようになるはず。
そう考えると、1~2番を打てる矢野、鈴木にももっと出番はあるはずだし、西村、野間口、辻内、福田、久保らにもっとチャンスを与えてもいいはず。
そして、そこから軸選手の脇を固める選手、或いは軸に成長できる選手がでてくればいいのです。


その上で足りない部分を補強するのであれば、補強は行って良いことだし、行って然るべきものだと思う。

この10年の補強で、結果はともかく考え方として良かった補強、悪かった補強を一部まとめてみます。

【良かった補強】
谷(弱点である右の好打者の補強。トレード対象の長田・鴨志田も将来的に芽がでる見込みが薄かった)
小坂(二岡、仁志の守備の衰え、健康状態から内野守備固め要因は必須。また不足の機動力補強にもなる)
小関(松井秀喜の最大の穴は、連続ゴールデングラブのセンターがいなくなること。ずっと欲しい選手だった)
豊田(クローザー不在は深刻な状況。3~5年はクローザーを任せられる適任者だと思われた)
前田(左の中継ぎ投手が当時は不足していた)
清原(スター選手の獲得落合の衰え。また落合を放出したことから、余剰戦力を抱えるわけでもなく良い補強だった)
落合(強打者の不足。2年目の松井の手本になれる存在)

【悪かった補強】
グライシンガー(先発足りてる。若手の成長阻害)
クルーン(クローザー候補は充分)
ラミレス(若手の成長阻害)
パウエル(若手の成長阻害)
小笠原(二岡の三塁コンバートの遅れ。左強打者過多。ただし李を放出して一塁手として獲得するのであればよい補強だった)
李(左強打者過多)
門倉(10勝10敗にイニングイーターは要らない ※この話題は別コラムで述べます)
小久保(強打者過多。ただし結果としてはリーダーシップが強く、補強して良かった異例)

僕が、どういう視点で、巨人の補強を肯定、否定しているのか、少しでも分かっていただければ幸いです。


最後になりますが、極論を言うと、巨人は現有戦力だけでも常にAクラス入りできるチームなのです。
理由は「巨人軍は永久に不滅」だから。
笑ってしまいそうな理由ですが、僕は大真面目にこれを思っています。

昔、父が似たようなことを言っていたことが印象に残っています。
僕の父は、熱狂的長嶋信者で、長嶋が監督でないときは「アンチ巨人」になり、徹底的に巨人(特に原辰徳)を批判していました。
その父がシーズン4位だった巨人について、「来年は2位になるよ」と言ってきたことがありました。
僕が「なんで?」と問うと、自信たっぷりに「巨人は永久に不滅だからさ」と言い切ったのです。

これは単に父が「熱烈長嶋信者」だからこそ言った“狂言”にすぎません。
しかし、それでも巨人が何十年にもわたって、かなりの高確率でAクラスを維持し続けているのは事実。
これは補強をし続けているからだけではなく、「勝つスピリット」がチームに根づいているからなのです。
勝利を義務付けられたチーム、勝つことが宿命になったチームに居る人間は、それだけで仕事に取り組む意欲が高くなる。
巨人というチームは、少なくとも今のうちは、補強などしなくても若い無名の選手が成長し、スターダムにのし上がっていく環境になってしまっているのです。

それに気づいて、それを信じてほしい。

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さらば我が愛しの巨人軍~前編~

「球史に残る名言」と言えば何が思い浮かびますか?


「我が巨人軍は永久に不滅です」(長嶋茂雄)
「これで自信が確信に変わりました」(松坂大輔)
「藪と今岡の変貌ぶりには失望しました」(野村克也)


僕はこれらがパッと思い浮かびます(※最後はオチです)が、それ以上の名言―少なくとも野球ファンになってからの18年間で知っている名言―は次の言葉です。


「これからはメジャーじゃない。セ・リーグでもない。パ・リーグです。」


03年オフに新庄剛志が日本ハムファイターズへの入団会見で発したこの言葉。
これを聞いた時、僕は背筋がゾクゾクして、何かが胎動しようとしている予感がしました。

パ・リーグ各球団が、地域密着のマーケットに注目し、また成功するようになったのはこの頃からだったのではないでしょうか。
既におこなっていたチームも合わせて、次々とチーム名に地域の名称がつくようになり、「北海道「千葉」「福岡」「東北」「大阪」、そして今オフには西武が「埼玉」の名称をつけたことにより、6球団すべてが大小はあれども地域密着のマーケティングをおこなうようになりました。
セ・リーグでも、「東京(ヤクルト)」「横浜」「広島」の3球団が地域名称を冠にしています。


前置きが長くなりましたが、これは巨人には難しいことです。

東京にありながら、東京の球団ではない。
しかし日テレを中心とした全国放送枠を持っていることから、特に地域に密着することなく、全国にファン層を開拓できる。

これが巨人のマーケティングの特徴だと思います。
そして、そのおかげで僕は小3の時に、巨人ファンになれました。
ほぼ毎日のようにテレビ放送されている巨人戦中継を見て、原辰徳・クロマティ、斎藤雅樹・槙原・桑田のプレーに感化されながら、また祖父と父の影響もあって巨人ファンになれました。
そして彼らのプレー・勝敗に一喜一憂しながら多感な少年時代を過ごしてきました。

おそらく同様の理由で巨人ファンになった人たちは多いのではないでしょうか?
そして、このようにファンを開拓していけるのが巨人の強みであり、全国で圧倒的な人気を誇った所以でもあった。

でもここ数年、理由は様々あれども、全国テレビ中継は激減。
土日の夜でさえ、民放の地上波で巨人戦を見られる機会というのはほとんどなくなりました。
つまり巨人は、数年前のような―僕がそうであったような―マーケット開拓はもうできないのです。
全国の野球ファンを、地元に球団を持っていない地域の少年を開拓するようなマーケティング戦略はとろうとしていないのです。

では、巨人がそれに替わってとろうとしてるマーケット戦略とは何なのか?

それは「強いチーム」「勝てるチーム」を応援することに喜びを感じるファン。
「純粋に強いチーム」を応援したがるファンなのではないかと思いました。
そして実際にそういうファンも、それなりの人数が存在しているのです。

ここ数年の巨人の“なりふり構わぬ”補強を見ていて、僕は「ファン無視の戦略だ。ファンだってこんなことをしてまで勝ちたいとは思っていない」と主張し続けてきました。
この考えは、正解でもあり、また誤ってもいます。
それを知ったのがmixiの「読売巨人軍」コミュニティでした。
ここでは、巨人の補強に憤りを感じているファンもいれば、「勝つためには必要なこと」と、その行為を肯定しているファンもいる。

その事実を知ったときに、僕は悟りました。


「巨人のマーケット戦略は、18年前とは違ったのだ。巨人がマーケットの対象にしているのは、僕のようなファンではないのだ」


広告だってマスを対象にしたものから、ターゲットマーケティングに移行しつつあるこの時代。
野球だって、より細かくマーケットを分類して、ファンを開拓していかなければならない時代なのかもしれません。
パ・リーグ各球団の多くと、セ・リーグの一部は“地域”という分かりやすいカタチでファンの開拓を進めている。
しかし巨人は、そのいずれとも異なる方法―純粋に強いチーム、勝てるチームに喜びを感じるファンの開拓―をとった。
僕にとっては悲しいですが、それはそれでひとつの手段としてありなのかもしれません。


■ マーケット戦略の相違 →悲しいことですが、これが僕が巨人ファンを辞める理由のひとつです。

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さらば我が愛しの巨人軍~序章~

巨人ファンを辞めます。
巨人ファンを辞めることにしました。
1年半ぶりのコラム復活で、いきなりの衝撃発言となりましたが、今の自分の気持ちからすると、これほどコラム復活にふさわしいタイトルはないと思っています。

実は同様の宣言をするのは2回目になります。
僕は小3の時から18年来の巨人ファンです。
しかし04年、05年の2年間だけ、「アンチ巨人」でいたことがありました。
「晴天の霹靂」の迷言で就任し、「敗軍の将兵を語らず」と言いながらも「怪我人が多くて戦いができなかった」と矛盾発言を残して去っていった堀内時代の2年間。
堀内が早期辞任することを祈って、2年間「アンチ巨人」を貫いたことがありました。

でも、今監督に就いているのは、昔から憧れ続けた原辰徳。

ここに、4年前にも発言している「巨人ファンを辞めます」とはまた違った意味、そして重み。
「今度は二度と戻ってこれないんじゃないか?」という“怖さ”もあります。

この1~2ヶ月ずっと考えていましたが、僕が巨人ファンを辞める理由は、大きく分けると次の3つです。

■ マーケット戦略の相違
■ 補強・チーム構成の考え方の相違
■ 巨人以外の魅力的なリーグ・チーム・選手たちの存在

3つとも似たような内容にはなりますが、これから3部構成で、この3つを語ります。

そして、本宮ひろ志流に言うと、“けったくその悪い”話題ですので、年内には「さらば愛しの巨人軍」シリーズを終えて、2008年は明るい話題を語っていきたい。
けじめをつける意味でも、この話題は2007年中に終えたいと思います。

では「さらば愛しの巨人軍~前編~中編~後編~」をお楽しみください!

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